人間はいつでもどこでも重大な危険に出会うことがあります。
しかしその確率が少ないこともあり、ふだんはその危険性を十分意識していません。
しかし、致命的な危機に出会うときには出会うのです。
保険はそうした重大なリスクをみんなで少しずつ引き受けようとする優れたシステムです。
人類の考えついた叡智といってもよいくらいです。
また、以前の日本社会なら
親子・兄弟・親戚・地域で助け合ったりすることも可能でしたが、
現在ではそうした共同体の「保険力」は大幅に低下しています。
われわれは、もっとも基本的な保険を、
国民年金、健康保険、自賠責等の形で持っていますが、
しかしそうしたものは不十分です。
国民年金は老後の保障としてまったく不十分ですし、
健康保険でも大きな病気をして長期に入院したりすると、
大変な出費となります。自賠責も同様です。
そのためにわれわれ一人一人が民間の保険に入って
リスク保証を自分たちでになう必要が生じています。
また、社会が高度化、複雑化すればするほど、
予想外のリスクが増えることも予想されています。
幸いわが国では非常に多くの保険会社があり、
非常に多岐にわたった保険商品を発売しています。
しかしこのようにさまざまな保険商品が多くなって、
かゆいところに手の届くような保険を多数発売するようになると、
また別の問題が生じてきます。
こうした保険はお仕着せでなく、
入るも入らないも、われわれの判断次第です。
そのためにすべてわれわれの判断で決めなくてはならないのですが、
商品が多すぎて選択できなくなるのです。
また、細かい点に至るまできめ細かく
リスクをフォローしてくれるのは結構なのですが、
そうした保険にぜんぶ入ると往々にして保険の費用がかかりすぎることになります。
そのために保険に関しても賢明な商品購入者として、
正確な情報を集め、的確な判断をすることが現在ほど求められている時代はありません。
まず、ご自分で本当にどういうリスクを考えて、
本当に必要な保険が何なのか、
的を絞って余計な保険には入らない割り切りも必要になります。
また時代によって保険に求められる要素が変わってきます。
たとえば、定年後の寿命が短かった時代と、
現在のように定年後も長く生き続ける社会では
保険に求めるものも自ずから変わってくるのです。
ですから、保険も時代に即して変わっていく姿を
的確につかめる能力も求められているのです。
インターネット上ではこうした情報をたくさん流しています。
このように保険にしても何にしても自己責任で
何事も決断をしなければならない時代になったようです。
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